【スマホ知識】SMS、MMS、RCS、iMessageの違いは？レンタル利用もご紹介

スマートフォン

2024.12.06

2024年夏頃、iOS 18の「メッセージ」アプリがRCSに対応するというニュースが話題を呼びました。iOS 18はすでにリリースされていますが、RCSを利用するためにはキャリア側の対応が必要であり、日本ではまだ利用できない状況です。ただし、KDDIが提供に向けて調整中であるとのことから、近い将来利用可能になると期待されています。それまでの間は、SMS、MMS、そしてiMessageといった既存のメッセージ規格を引き続き利用する必要があります。本記事では、それぞれのメッセージサービスについて詳しくご紹介します。

※RCS＝テキストだけでなく、画像、動画、音声やボタン、カルーセルを組み込んだメッセージを送ることが可能なメッセージサービス

ios18については、こちらをチェック！⇒【iOS 18.1のアップデート】変更点や対応可能機種をご紹介！

■主な仕様・機能

主な仕様、機能は以下の表の通りです。

	MMS	SMS	iMessage	RCS
宛先	メールアドレス電話番号(同じキャリアのみ)	電話番号	電話番号 apple ID	電話番号
最大入力文字数	契約中のキャリア、端末機種によって　変わる	670文字 (半角英数字だと1530文字)	無制限	契約中のキャリア、端末機種によって　変わる
ファイルの添付ができる	〇	×	〇	〇
グループチャットができる	×	×	〇	〇
1通の送信料金	プラン変動あり	3.3～33円	データ通信料金に含まれる	データ通信料金に含まれる
1通の受信料金	プラン変動あり	無料	データ通信料金に含まれる	データ通信料金に含まれる

■MMS、SMS、iMessageのご紹介

★SMS

SMSは、携帯電話やスマートフォン同士でテキストメッセージをやり取りする基本的なサービスです。格安SIMなど一部のデータ通信専用回線を除き、ほぼすべての回線と端末で利用できます。ただし、画像や動画、ファイルなどを送信できないというデメリットがあります。以前は全角70文字（半角英数字160文字）の制限がありましたが、現在の端末では最大で全角670文字（半角英数字1530文字）まで送信可能です。

SMSはインターネット接続ではなく、通信キャリアの電話回線を使用するためデータ容量は消費しませんが、文字数に応じて1通あたり3.3円〜33円の料金がかかります。

★MMS

MMSは、SMSのデメリットを補い、画像や動画なども送信できるようにしたサービスです。国際標準規格ですが、日本ではMMS以前にキャリア独自のメールサービスが普及していたため、対応が特殊です。ドコモはMMSに非対応ですが、ソフトバンク、Y!mobile、auのキャリアメールはMMSに対応しており、iPhoneやAndroidのメッセージアプリで送受信できます。このサービスは通常のメールに近い感覚で利用できます。

★iMessage

iMessageはApple独自のメッセージサービスであり、iPhone、iPad、MacなどAppleデバイス同士で利用できます。高画質な画像や動画、ファイル共有、既読通知などの機能があり、通信はエンドツーエンドで暗号化されているためセキュリティが高いのも特徴です。

Appleのメッセージアプリでは、iMessageでの会話は青い吹き出しで表示され、それ以外のSMSやMMSは緑の吹き出しで表示されます。青い吹き出しは暗号化されていることを示しており、緑の吹き出しは暗号化されていないことが一目で分かります。また、緑の吹き出しでは大きなファイルの送信が制限される場合があります。

※エンドツーエンドで暗号化＝1つのデバイスでメッセージを暗号化し、送信先のデバイスのみ復号できないようにするやり方

■SMSをスマホレンタルで利用できるの？

スマホレンタルサービスを提供しているサイトは数多くありますが、SMSに対応していない業者もあります。多くの場合、SMSを利用するにはオプション料金が必要で、1通ごとに料金が発生するケースが一般的です。そのため、使った分だけ料金が変動し、予算内に収めるのが難しい場合があります。